道しるべ

火酒とは・・・ ジン、ウォッカ、ラム、テキーラといったスピリッツと呼ばれる酒を指す。 そんなことは全く関係ないこのブログ

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炎の経営者


こんな物をもらいました。

ビニール袋のおかげで見づらいのですが・・・

08030101.jpg


梅酒漬け、ですb

梅酒につけた梅の残り香。

まだ食べてはおりませぬ。


さて、久々に読書しました。

ジャンルに読書の項を気が向いたら追加するかもしれません。


さてでは、本日の火酒の道しるべ。



資金繰りに苦しむ業者が、

増資のために某製鉄会社社長を急行列車車内で捕まえる。

そこから、実在の人物、八谷泰造の半生の記述が始まる。


『炎の経営者(上)・(下)』

著、高杉良


普段ミステリー物を読んでいる俺ですが、

たまにはこのようなノンフィクションもいいものだと思いました。

言ってみれば伝記。

このなかから、その人の生き様が伝わってきます。

これは、

戦乱、復興の荒波の中、

日本触媒化学工業(現・株式会社日本触媒)を背負って立った男の物語。


技術者としての先見の明に加え、

経営者としての行動力も兼ね備える八谷

社長でありながら、冒頭、

当時の富士製鉄社長であった長野重雄に対し、

逃げ場の無い列車車内での面会を試みる。


当時外国の技術導入を進めていた日本で、

技術の自社開発を推し進め、

いくつもの壁を乗り越え、

ついに優位性を確立していく。


思い立ったら、決断したらすぐさま行動に移し、

たとえアポイントを取ってなくても

ぶつかりに行く行動力。

そして、幅広い人脈に助けられ、

部下にも恵まれていく。

社長であるからこそ社員より働く姿勢は

部下の心にも浸透し、育ててゆく。


ただ、彼の業ではないにせよ、

スキャンダルを手に交渉しようとすることや、

また、

生産が競合しないように他者と融通を利かせた手は、

そうするしかなかった等あるとは思うのだが、

倫理性やコンプライアンスといった観点から見た場合

どうかなと思ったのも事実である。


しかし、技術者としての観念。

自社開発にこだわることや、

開発に伴う技術の蓄積といったことは

考えの深さを感じさせた。


この本を読んでいて、

今後俺が見習うべきところ、

また、注意すべきところなどが多く見受けられます。

なかなかためになった本だと思いますし、

今後の糧にしていきたいものです。


八谷はお世話になった人に常に気配りを忘れなかった。

また、社長であるにもかかわらず、

率先して注文をとったり、

海外に駐在している人のために

わざわざ重い煎茶やうどんを出張のたびにもっていったりする。

それが幅広い人脈、

そして状況を打破するための力となったことも

無関係ではないだろう。


そして、さいごまで八谷は仕事人だった。

糖尿病を患っても

心臓病を誘発しても

常に会社の事が頭にあったのだろう。

入院の勧めを頑なに断り、

静養もあまり取らなかった。


八谷の体調を気にする家族、

そして会社の人々、

そして八谷につながる多くの人。

総力を持ってしても八谷は

自分の考えを変えることはなかった。


そして、八谷は出社した工場の社長室で、

その激動の、そして激務にさらされた一生を閉じることになる。

死因は、心臓発作。


近代的なビルの横はデコボコ道。
これが日本のアンバランスな姿なのだ。
せめて個人の生活からでもバランスを保ちたい。

といのは、八谷が社報に載せていた文である。

個人の生活、つまり家庭。

その観点から見たときには、

八谷は反面教師だったのではないかと思った。

自分の生活は、人生は満ち足りたものだったかもしれない。

しかし、残された家族はどうなるだろう・・・


読んでいて、色々思うところはあります。

これは過去の人の生き様。

それに矛盾が存在しない人間は

いるはずがないのも事実なことですし。

八谷はたった一人で硫酸触媒の研究に取り組み始め、

ここまでの業績を物にしました。

俺も来年から就業する身。

俺に何が出来るだろう?

俺には何が待っているのだろうか?


経営者としての闘志を燃やし、

生きた人の物語がここにある。

そして、これは

俺の一つの道しるべ。



そしてとりあえず閉めたところに次のコンテンツ!

今日のレッドストーン


では、失礼いたします。
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comment

ノンフィクション

いいですよね。僕も高杉さんの本読んだ事ありますよ。

僕も好きなんですよね。
後経営関係で好きだったのが、V字回復の経営などを書かれた三枝 匡さんですかね。

遅れながらリンクつけさせてもらいましたので、
宜しくお願いします^^

HARU|2008/03/01|edit
no title

いい話でした。併し、貴殿と同じく、企業倫理を欠いてもというのは?命令より率先垂範が大事だなーと思いました。そして、志がないところには、何も、生まれない。
高い目標を抱き、就活される事を期待します、

荒野鷹虎|2008/03/01|edit
炎のってタイトルが

ちょっと受けますが。
日本触媒、お世話になってたりもするんですが
そんなことがあったんですねえ...
高杉良はこの手の本をよく書いてますよねえ。
と言いつつも1冊も読んだことありませんが...
やっぱり人脈は大事だと思いますよ!

ミュジニー|2008/03/01|edit
no title

雪も普段ミステリーばかり読んでますよw
ノンフィクション小説はあまり手に取る機会がありません(>_<)
事実は小説より奇なりというくらいですから、人の生きる道にはさまざまな事件や教訓が隠されているのでしょうが、どうも最近は軽い読み物を好んでしまうようです^^;

小米雪|2008/03/02|edit
コメントありがとうございます^^

>HARUさん
高杉さんの本を読んだのはこれが初めてです^^
読んでみてこんなにもハマりこめるとは思っていませんでしたよ。
V字回復というと日産ですかね?気が向いたら探してみますb
リンクありがとうございます!

>荒野鷹虎さん
いい話でした。多少強引な点は企業倫理の観点からどうかなと思ったのも率直な感想です。
志を持って行動することはやはり大事なようですね。期待にこたえられるよう、頑張っていきます^^

>ミュジニーさん
燃え尽きた人生ということでしょうか(笑)
それだけ激しく時を駆け抜けていったのでしょうw
高杉さんの著書を手に取ったのは初めてです。他の本も気が向いたら見てみようかと^^
人脈は金脈といいますからね。これからコミュニケーションを大事にしていくことを心がけていきます^^

>小米雪さん
ミステリーはドキドキワクワクがたまらないですよね^^
ノンフィクションは今回手にとって見てなかなかいいものだと感じましたb
百聞は一見にしかずと言いますから、たとえノンフィクション小説だとしても、そこから読み取れること、教訓にせよなんにせよ、ごく僅かなものだと考えています。でも、そんななかで何かを得られたらと思うと、なかなか勉強になったのも事実ですねw

火酒|2008/03/02|edit
no title

一昨日読み終わりました 時代は違うとは言え・・・今の時代でも同じことかな・・人を大事にする、自分の信念通す、人のため、会社のため、すべてに心をこめて懸命にいろいろやったことが自分に帰ってくる・・・これって宇宙の法則じゃないですか・・最後は強い意志・継続行動が大事な気がします、新ためて教えていただきました。

シゲチャン|2015/07/04|edit
コメントありがとうございます!

>シゲチャン 様

最近、全てを人のせいにする上司、というのが多い気がします。情熱も見られなければ部下のコントロールも出来ない、人身も掌握していないような上司が。
懸命に人のため、会社のため、この信念は今の時代にまた、必要な気もします。

火酒|2015/07/23|edit

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 基本的には、火酒の日常を。そして時には皆様のお役に立てるようなエントリも書ければいいかな、程度につづっています。

 ほぼ火酒の実体験ですが、特定避けのため、所々改変しています。もし特定した場合でも、気づかなかったコトにして下さい(笑)。

 一言だけでもコメントを頂ければ元気が出ます、火酒の何かのレベルがきっと上がります。


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 ”道標(みちしるべ、どうひょう)”とは、目的地までの距離や方向を示すために設置されたもの。マイルストーン、一里塚、Milestone。by Wikipedia。
 ですが、このブログはただひたすらに迷っている火酒が、書きたいことを書き連ねているだけですw
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 かねてから僕が運営していたRedStoneの★BACCARAT★ギルドサイトですが、この度、勝手ながら閉鎖させて頂きました。関係者の方々、散々放置してしまっていて申し訳なかったです。
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 2012年、1月1日

 新たなサイト 道しるべ を開設しました。これからコンテンツを充実させていきます、よろしくお願い致します!
 2012年、4月21日
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